とりとめない話㊷ 蝶のように 

とりとめない話

 蝶のように舞い、蜂のように刺す、言わずと知れたモハメッド・アリを象徴する言葉。一番重いヘビー級のボクサーが軽やかに舞い、パンチをあびせる時、そのダメージを体感した人は限られている。でも、少しわかる経験をした。何十年かぶりに。

実家の庭で

 草刈りをしていた。たまにあしながバチが来ていることは知っていたが、すぐそばにいるとは気が付かなかった。少し刈り、更に刈り進もうと前を見ていたら、指にすさまじい痛みを感じた。見ると右手の軍手の上に蜂が止まっている。反対の手で払いのけた。

最初にしたこと

 鎌を投げ捨て、家に逃げ込んだ。追ってはこなかった。水で洗い、冷やして、#7119へ電話。いくつかの質問を受け、緊急性はないとのこと。ただ、その日中に医者に行くよう指示された。

医者にて

 今の状態なら大丈夫、特に何もすることはないと。明日までは気をつけ、呼吸が苦しくなったら、救急車を呼ぶようにアドバイスされた。約10分の会話。日曜であったこともあり、3000円程かかった。痛い。

アリと蜂の違い

 アリに刺された相手は、マットに沈む。蜂に刺された私は、スズメバチの大群というわけでもなく、沈むことはなかった。気分は少し沈んだけれど。

運が悪い?

 あしながバチ1匹であったこと。手であったこと。これから注意しようと考えたこと等々を考えると、運が良かったともいえる。アナフィラキシー症候群を考慮する必要もあり、蜂用のスプレーも購入した。全体で考えると良かったのかなと思う。沈んだボクサーは試合後どう考えていたのだろうか。

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