「貯蓄から投資へ」が提案される昨今、教育はとても大切。そして自ら学習することも。でもどこまで勉強すれば良いのだろう?少し勉強したことで、却ってしなくてよい失敗をしてしまった。七転び八起した経験をせめて「他山の石」にできればと思いました。
勉強したものの
株式等に投資するにあたり、初心者が読むべきさまざまな基本書が紹介されている。その一つを読んで、リバランスを学んだ。ゴルフをはじめたばかりの人が、よしわかったと達観するように、自分も何かをつかんだ気がした。その結果、学ばない方が良い結果となった。
注:リバランス 例えば資産全体の50%を株にすると決めた場合、株が上がり50%を超えたら、その増加分を売却する。逆に株価が下がり比率が下がれば買い増す。それによって最初に決めた比率(ここでは50%)に戻すこと。
当時の話
基本書を読み、株、債券、預貯金他へ分散することの重要性を学んで、株が値上がりした場合には売却し、値下がりした場合には買い増しをするリバランスを学んだ。株資産が増えることはリスク資産が増えるということ。リバランスでそのリスクを抑えることができる。リーマンショック後、株資産(投資信託)が増えた。そこで、本来は一部の株投資信託を売却するはずが、なぜか全てを売却してしまった。その結果、コロナショックの時は、値下がりを免れた一方、その後の値上がりでは利益を得られない状況となった。
なぜ、そんなことになったか?
「株が下がるのなら、今売って株を持たず、下がった時にまた買えばもっと利益がでる。」と考えたのだ。初心者向けの本は、株価がこの先どうなるかはわからないと繰り返し述べている。これから下がるかもしれないし、反対に上がるかもしれない。だからこそ、自分の決めた割合で株を持つことの大切さを述べている。この「先がどうなるかは誰もわからない」という教えを頭で理解したものの、さっさと忘れていた。
対応策案(もって玉をみがく他山の石になりましたか?)
この先株価がどうなるか誰にもわからない。だからリスク評価(例えば半分に減っても耐えられる等)をして、自分で決めた割合を維持していくことが大切なのだ。株の上がり下がりを予想して、またわかったつもりになって、売買をはじめれば投機になる。基本書の全体を理解し、教えを守ることが大切だった。受け入れやすいところのみが頭に残り、対応を間違えた。その後別の本で以下のような言葉を見つけた。「初心者は、少し理解して、わかったつもりになり株式投資をする。それが一番危ない。」身をもって証明することになった。いつまで勉強が必要か。欲があれば、それに気づいて少なくとも自分をコントロールできるまで学習を継続しないといけないだろう。そうなると、人生を通じて学習することになりそうだ。
注意:自らの経験から記載しています。投資を薦めるものではありません。投資は自己責任でお願いします。
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