他山の石から⑦ キャッシュフロー表

他山の石

前回ライフイベント及びキャッシュフロー表を作成してはどうだろうと記載した。今回あらためて考えてみる。

キャッシュフロー表から見えるもの

 上記イメージ表を作成してみた。何が言えるだろうか。これからのイベント費用と日頃の生活費等を支出しても、資産の残高がプラスとなり、自ら考える必要な残高(65歳で2000万円とは限らない)になれば、かなり良い状況となる。しかし、そんな簡単にいくだろうか。

検討すること

 収支がマイナスとなる月や年があり、その時はこれまでの資産を減少させて対応することになる。この資産残高をプラス維持し、さらに年金が中心の生活となる段階で自分が安心できる水準にしていく必要がある。この水準をいくらとするかは、例えば老後の収入(年金や仕事等)と支出水準によるので、一概にいくらとは言えないだろう。それぞれで検討することになる。
 資産残高を必要な水準にするためにはどうするか。たくさんの方法があり、さまざまなメディアを通じて紹介されている。ほんの一例をあげると
1) 収入を増やす。 資格取得等能力を高める。転職する。共働きする等。
2) 支出を減らす。 通信費、保険やサブスクの見直し、ポイントを貯める等。
3) 資産を増やす。 資産運用等。

何が大切か

 ライフイベント表やキャッシュフロ-表を作成していない場合、頭の中で考えて対応しているのだろう(昔の私)。ただ、状況を見える化することで、問題点を客観的に把握できる。そしてシミュレーションを行い、有効な方法を選択しやすくなる。シミュレーションとは、収入を増やすことを考えたり、支出を減らすことを考えたりして、キャッシュフロー表へ反させて資産残高の状況を確認すること。そして必要な水準に資産を増加させることだ。もし漠然とした不安(老後が心配等)があるなら、この作業で、客観的に考え、主体的に対処できるのではないだろうか。

私のちょっとした後悔

 資産残高を増やそうと投資のつもりが投機をして失敗したことは既に書いた。それ以外に、支出を減らすために無意識にやりたいことを抑えたことがあるのを感じている。今は一生懸命働いて、時間ができたらやりたいことをすると40代の頃友人に話した。友人は「行きたい山に今行かず、時間できたらなんて言っていると、定年退職の頃には気力体力が衰え、時間とお金があっても登れないことになるよ」と言った。資産が十分あるわけではないが、中年の時は登れても、初老では難しい山が増えてきたことは事実だ。70、80歳になっても元気に登る方もいらっしゃるので、まったく不可能ではないだろうが、当初考えていた時間ができたらやろうは、できない可能性が増える。

他山の石からアドバイス

 収支改善のために、たくさんの方法があります。その中で支出を減らす方法はとても効果があります(減らした分が確実に残高の増加につながるので)。しかし、やりたいことを無意識に後回しにして支出を減らしたなら、将来後悔するかもしれません。もちろんあきらめたり、見送る必要があることも確かですが、無意識に見送るのと敢えてしないことを選択するのとでは大きな違いがあるのではないでしょうか。ライフイベント表やキャッシュフロー表は、やりたいこと、必要なことの優先順位を主体的に選択し、収支改善をする方法を考える機会を与えてくれます。大げさに考え過ぎかな?

注意:自らの経験から記載しています。投資を薦めるものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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