とりとめない話㊳ 山路を登りながら 

とりとめない話

 「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世や住みにくい。」こう考えたのは、漱石、草枕の主人公。自分の場合は。

雪山を登りながら

 数年前のゴールデンウイーク、北アルプス前衛の山に登った。稜線に上りつめる最後の1時間は、急登で休む場所もなく、ただひたすら歩いた。夕食時テントの中で、一緒に登っていた友人が聞いた。休むに休めず歩き続けていた時、何を考えていた?

楽しいことの想像

 苦しい時、いつも楽しい状況を想像する。その時は、雪山を歩いているのにかかわらず、日差しは強く、とても暑かった。だから、エアコンの聞いた部屋のソファー(実際にはない)に寝そべり、ハートランド(緑色のビン)をあけビールを飲んでリラックスしていること。好きな映画を見ながら。そんな場面を何度も思い描いた。そして家に帰ったらそうしよう。ソファーはないけど、と。

友人のコメント

 たいしたこと考えていないな―の一言。いわれてみればそうだ。自分の立場からは、一番きつい時間を、そして実際は休憩をとれなかったため、1時間半程歩き続けていたこと、そこを乗り切ったのだから良い意味に、無意識に抱いていた。しかし、言葉にして客観的にすれば確かにたいしたことはない。それで、では何を考えていたと逆に質問。友人はしばらく考えてから、まあ俺も似たようなものだけどな、と。それ以上言わなかった。こちらも敢えて聞くことはしなかった。仕事上のことかなと想像する。もしそうなら、五十歩百歩だろう。

とりとめないこと

 漱石のように考えることができれば良いかもしれないけれど、それは無理というもの。結局とりとめないことを、考えている。自己満足。それでも役にたつことだってあるのだ。とりとめない話を書いて、今回で38本目。なにはともあれ、積み立てている。質をあげられれば最高だけど、それを求めて生産性がゼロになるよりはまし、かな? ということで小さく積立。自己満足。いつも似ているとのコメントもあるので、もっと好奇心を、関心の輪を広げないとと思うこの頃です。

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