とりとめない話㉛ 資産どう使う?

とりとめない話

 一生懸命自分なりの資産をつくる。そして老後に使う段になると、減ることが怖くて節約。もっと大きくしないとと、さらに運用。気づかないうちに、人生は進み・・・・・・。資産形成も大切だけど、幸せに使っていくこと、使って幸せになることも大切。でもそれなりに難しさがある。収入と運用、これまで資産を増やすことに慣れてきたに人とっては。

世の中の情報の多くは

 老後2000万円の問題や、貯蓄から投資へ等、資産形成・運用の大切さが言われ、その方法について大変多くの情報がでている。一方そうして作り上げた資産を、多い少ないには関係なく引退後にどう使っていくのかになると、情報は少ない。

コントロールして

 ちょっと極端な例。学生時代はたくさん時間があるけど、お金がない。だから好きなことが制限される。30代以降は収入が増えて、資金に余裕がでてくるものの、今度は時間がない。だから好きなことができない。いつも何かが足りない。そうした中、皆何かを選び、何かを捨てる。満足したり、不満が残ったり。ただ考えてみると、コントロールしていく能力自体は上達していく。

老後どうお金を使うのか

 仕事をやめる、もしくはこれまでのようなフルの働き方をやめて、年金と資産の取り崩しで生活するようになると、一般には資産が不足しないかと気にかけることになるだろう。その結果、節約をしたり、資産運用に注力をしたりする。どちらにしても、お金を使っていない点で共通するが、満足感は十分得られているだろうか。

解決方法の一つとして

 野尻哲史氏は、こうした課題に早くから取り組み、提案をしてきた一人だろう。新聞をはじめマスメディアを通じて、お金をどう使うか、引き出すかについて提言をしてきた。例えば65歳から80歳までは使いながら運用する時代とし、使い方は定率で引き出す方が、定額で引き出すより資産が長持ちすることを説明。節約や運用以外に、引き出し方の大切さ、またお金を使うことの大切さを述べている。こうした考え方を幅広い人を対象に知ってもらうため、今年1月「100歳まで生きても資産を枯渇させない方法」(幻冬舎新書)を上梓された。有名な方なので、既に新聞やテレビ等で考え方に触れていたり、この本を読んでいる方も多いかもしれない。示唆に富んだ提案がたくさんあり、まだ読んでいない方はぜひ読んでみては。特に資産の取り崩しに入る人や取り崩しをしている人には、自分の状況を確認するきっかけになるかもしれない。

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