とりとめない話㉗ 新しいことを始める時

とりとめない話

 秋、学園祭のシーズン。サークルの仲間が還暦前後の祝いをしようということで、集まることになった。40年程前、山歩きのサークルに入った。

サークルに入った時、はじめにしたことは

 学校の遠足(ハイキング)を除き、本格的な登山ははじめてだった。入会すると先輩から、お金(当時5万円程)を握りしめて来てと言われて、お店に連れていかれた。そこで必要な装備を購入。主に登山靴、シュラフ(寝袋)、山シャツ等最低必要な物を揃えた。ザックは借りられるからお金に余裕ができたら買えば良いと、初期費用の負担が大きいので、軽減できるアドバイスもあった。これまでに触ったことのない道具を手にした時のうれしさ、これから新しい活動が始まるのだという少し緊張していた気持ちを今でも思い出す。

新しいことを始める時

 大学卒業後も、それぞれの道に進みながら、今でも関係が続いていることはとても幸せなことだ。それは、新しいことを始めたから。そしていろいろと教えてもらったから。先輩、同僚、後輩の存在にあらためて感謝する。

資産運用を始める時

 サークルと資産運用とは次元が違うけれど、新たなことを始める時という点で、少しこじつけしてみる。つまり資産運用を始める時も、アドバイスはとても役に立ち、また必要だ。但し、退職金が入り、金融機関からこちらにおいでくださいと呼ばれて、お金を握りしめて行ったら、サークルの先輩がしてくれたような自分にとって最良のアドバイスを得られるとは限らない。先輩と自分とは同じ方向を見る、お同じ目標のある仲間だけど、金融機関の担当者は、いわゆる利益相反となる可能性があるからだ。担当者を信じるなというのではない。自分が何をしようとしているのか意識して理解すること、そして学び続けることが大切だろう。どう運用するかの前に、どのような生活をして、それにはいくらかかるのか、当たり前のことを考えることは、その一歩と思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました