基本を学ぶこと。本質をとらえること。とても大切で、資産形成・運用にも欠かせない。しかし、本質から外れていることは多々ある。
ノートをつくるのは?
何かを学ぶ時、メモをとり、ノートをつくる。学生であれば大部分がつくるだろう(大部分としたのは、時に人のノートをコピーすることで済ませる人もいるので)。そして、このノートをどうつくるかはとても大切で、一流大学の学生ならどのようにするかといった本もでている。
私のノート
中学生になった頃のノートがたまたまでてきて、ページをめくっていたら思い出したことがある。この頃ノートをつくることが楽しかった。勉強することがではない。本来は、考え、理解し、整理して覚えるためにノートをつくる。黒板の記載をそのまま書き写すのもそのためだ。しかし、自分の場合は、きれいに、美しく見えるようにつくることが大切だった。特にシールを貼ることは楽しかった。「重要」「ポイント」「注意」等々のシールを貼りたくて、どこに貼るかを考え、シールを貼れない時には、なんとか貼ってやろうと考えた。その結果どうでもよいところが、ポイントになったりした。
本質と楽しさ
本来ノートをつくるのは、能力をあげていくためである。成績をあげる、試験に合格するためにノートを利用する。自分の場合は、そこからはずれていた点で本質からはずれていたけれど、ただ楽しかったなということを思い出した。本質と楽しさは必ずしも一致しない。
大切にするものは
勉強により能力をあげることが目的なら、ノート作成は手段になる。一方美しいノートを作成する、ノート作成を楽しむことを目的にするなら、シール貼りを楽しむことは本質の範疇に入る。何を大切に、目的にするのか、そのためにどのような手段をとるのかを考えることは大切だ。そして資産形成・運用をするときも。ファイナンシャルプランニングで、目的や本質のところを考えることを、ライフデザインという。中学時代のノートつくりのように、自分では気が付かずに、目的と手段がずれていることもあるかもしれないなとあらためて考えてみる。
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