とりとめない話⑭ 詐欺で思うこと3

とりとめない話

 インターネットをはじめ、便利さが増す一方で、それに合わせて詐欺も多様化し増加もしている。その防御や対策をする中で、自分で自分を苦しめていることはないだろうか。

たくさんのID、パスワード

 メリットを享受するために、さまざまなサイトに登録をするとそれに応じてIDやパスワードを作成することになる。そしてパスワードの使いまわしはやめましょうとのアドバイスから、少し変更してパスワードを作ってみる。その後、入ろうとすると、あれ、うまくいかない。対策をしたのは良いが、パスワードが増えたことで、それを忘れ、最初に締め出されたのは自分ということに。

何を恐れるのか

 詐欺や情報漏洩に注意することは大切だ。けれども漠然と不安になり、本来は記録管理をしっかりとすべきところ、暗記が良いと手を抜く。しっかり暗記できるなら良いが、思い出せなくなるとしたら、それは対策ではなく怠慢だろう。いったい何を恐れているのか。

最初に工夫してみたこと

 ところでID,パスワード、こうした言葉に出会ったのは1990年代頃だったろうか。そのころからどこか身体になじまない違和感はあった。
 IDを身体にしみこませるために、IDをつくるとき、或いは与えられる時、「あなたはだれですか?」と聞かれて、その答えとして例えば「○○○○-●●●」というものです、と心の中で会話をすることにした。パスワードを入力するときは、「今あなたは、○○○○-●●●と名乗りましたが、本当なの?」と聞かれたと考え、そうですよ「△△△-▲▲▲ そら本当でしょ。」と心の中で会話をする。IDとパスワードを入力するというより、質問を受けて、私はこういうもので、本当です、と一人つぶやくのだ。IDやパスワードが増えかつ多様化する中で、できるだけとっつきやすくなるように、記憶しやすくなるようにした。

次の対応

 そして、設定をした時にしっかりとメモすることにした。忘却する自分がいる以上、当然のことだ。見られたり、盗まれたりする不安はやはりある。しかしその不安は現実的だろうか。メモを持ち出さず、また情報を分けて、保管すれば済む話だろう。

これから

 こうして、まずは世間水準にはなったかなと思う。知人は見られても大丈夫な暗号で記載しているという。どんなものかはわからない。が、自分が作成するなら、暗号に締め出されることのないように考えないとまた同じ二の舞になる。これからも詐欺の方法は変化を続ける。だから現状で充分とは言えない。だからといって、不安になるなら、それはやっかいだ。時に自分で自分を締め出しかねない。不安のままの対策は意味がなく、不安を具体的に理解する必要があるだろう。何を今更、と言われそうですが、そんなレベルです。

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