とりとめない話④ 太陽光発電

とりとめない話

 家計のコスト削減は、直接貯蓄に結び付くので資産形成で重要な役割を果たす。ただそのやり方には良し悪しがある。子供時代の思い出を記します。

太陽光を利用する

 自然エネルギーの利用は、CO2削減、SDGsの観点からとても重要な方法で説明の必要もない。例えば技術革新が続いている太陽電池は、最近よくニュースでも報道され今後がとても楽しみだ。しかし、過去に太陽光を利用する話を聞くたび、なぜか気持ちが沈んでいる自分がいることに気が付いた。なぜ無意識に気持ちが沈むのか、ある日その理由がわかった。

夏休み、家事の分担

 私の家は裕福とは言えないものの、高度経済成長の中、豊かさを享受していこうとする中流のサラリーマン家庭だった。母は家計を切り盛りし、戸建て住宅取得後はいろいろと節約に努めていた。といっても、そうした節約をしていたのは今だからわかる。当時は知る由もなかった。私が小学校4-5年生の頃、夏休みに言われたことは、「バケツにお水を汲み、二階のベランダに置きなさい。太陽が沈む前にそれをお風呂に入れること。」バケツがいくつあったかよく覚えていないが、5つ6つはあっただろうか。日中水を温め、ガス代をうかせることが狙いだった。プールに行く子供達を見て、太陽の熱を利用して湯を温めることを思いついたのだろう。その仕組みは設備の購入・利用ではなく、私を利用することだった。母の目には、私がパネル、そして配管に見えたようだ。肉体労働に報酬があれば続いたのかもしれない。毎月の削減効果、そこから私の取り分。おかしだったり、こずかいだったりと。でもそんなものがあった記憶はない。インセンティブがない結果かどうか、当然さぼるようになった。夕方遅くまで遊び、バケツを取りこむのは結局母になった日もあり、そうした日は夏休みが進むにつれて増えていった。この作業結構きついのだ。母もその大変さがわかったのだろう。子供に不平を言われたり、サボタージュの結果自分でバケツを運ぶことになるより、パートに出た方がはるかに家計にはプラスと気がついた。

無理のない工夫が大切

 家計の費用を抑えるため、頭と身体の両方を使い、家族協力して取り組むことは大切だ。しかしバケツに水を入れ、太陽光で温める我が家の方法。朝バケツを1階から2階へ。夕刻前に2階から1階へ。湯舟の水は温かいので、少しのガスで沸く。ガス代削減だ。この方法は考えた本人が行うならとても良いが、家族にやらせる場合は、とても注意が必要だ。自然エネルギーの利用で地球温暖化防止をしていく素晴らしい話を聞いて、気持ちが沈む人になるかもしれない。ちなみに母は私に、お風呂が沸いたらガスを止めることを依頼した。ある日私はテレビを見ていて、止めるのが遅れてしまった。その結果お湯は煮えたぎった。

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