とりとめない話⑯ 後悔先に立たず2

とりとめない話

 ファイナンシャルプランナ-の勉強をしたことで、済んでしまったことを悔やむことがある。前回保険で、良い保険を理解できなかった自分に、また理解できるよう努力もしなかった自分に後悔したと書いた。では今ならどう対応するだろう?

保険に入るかどうかで考えること

 保険の目的は、リスクへの対応。場合によっては、貯蓄や相続対策の目的もあるけれど。前者だとするとリスクが何かを考えることになる。病気、死亡、傷害、火災や地震、介護等リスクはさまざまだ。そうしたことが発生した際、どれほどの費用或いは損害が発生するのか見積り、対応できない金額分を保険で補うことになる。それは当たり前の話かもしれない。しかし、案外ここの検討を十分にしないで、普通の人はこうしているからと世間基準の条件で、或いは払える保険料を基準に簡単に決めてしまうケースもある。それが妥当なこともあるけれど、年齢、家族構成等条件が異なることを考えると、また自身の状況も年を経るに従い変わることを考えるとそれぞれにリスクを検討すべきだろう。保険の営業の方が、こうした事情を考えて提案してくれる場合もあれば、商品説明に注力して個々人の状況を考慮してくれない場合もある。営業担当頼みでなく、自分で、リスクは何か。そのリスクが発生した時、いくら必要になるのか考えることが大切だ。もちろん難しい点もあり、そんな場合は、そのまま担当者に聞いてみると良いだろう。

保険の判断をするために

 リスクに備える場合、現在の資産の状況や今後の状況(キャッシュフロー)は判断する上で大切な指標になる。人によっては、ここを省略している(以前の自分もそうだった)。資料の作成は面倒であるが、大切かつ不可欠な作業だ。医療保険の更新の際、これまでの保険料が倍になるので、別の会社に相談をしてみたことがある。その人の回答は、既に貯蓄があるならそれを将来発生する保険金と想定して手をつけず、今後の保険料(掛け捨て部分)の更新をしないで、浮いた保険料は貯蓄することも方法の一つとアドバイスをくれた。どちらを選択するにせよ、自分の状況を把握したことで比較検討できた。自分にあった判断基準(データで)を持つことは大切だ。

保険の別な効用について

 保険に入っているから病気にならない、といった見えないお守りの効用を指摘する人がいる。身内や知り合いから長年多くの保険料を支払ったのに戻ってきた金額は少額だった、とこぼす話を聞くたび、その効用を信じたくなる。このお守り機能と対峙するのは案外やっかいだ。保険金額を下げる時、自分も不安な気持ちになった。そこでどうしたか?まず数字だけの検討をした。保険料が上がることでの負担額とリスクが発生した時のメリット。一方、掛け捨てをやめて貯蓄した場合のメリットとデメリット。比較した結果、更新をしないことにした(掛け捨て部分の保険料のみ停止)。こういう時、保険条件を変更した時、運悪く病気になるといったケースもあるのは確かだ。更新を提案したこれまでお世話になった方からも、年がいけばこれまでと違い病気になりやすいですよと言われた。そのとおりだ。しかし全体で考えると私の場合では支出を減らす方が良いと判断した。そこで不安を解消するために、神社に行きお守りを購入することにした。但し、この、最後の対策はファイナンシャルプランナーのアドバイスとしてはありえないかなと思う。

注)更新する、しないだけでなく、特約ごとに保障額を変える等、たくさんの方法があります。

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