トランプ大統領の関税政策に伴い、最近株価が乱高下している。これまでの評価益が減少し、更に評価損の水準になっている人もいるだろう。こうした状況下でどう対応したら良いのだろうか。
基本的な対応策
既にテレビ、新聞等で多くの専門家がアドバイスをしているように、長期、積立、分散をこれまでどおり継続することが大切と思う。
不安等の気持ちが起こったら
評価益の減少、或いは評価損の状況で、ネガティブな気持ちがでるとしたら、それは自然なことだろう。仕事等が忙しく、気にしている暇がないなら、むしろ良いことだ。ネガティブな気持ちになる中、投資の継続が大切とアドバイスを受けても、これまで投資した資産を売却し、又は投資を中止したくなるかもしれない。そんな時は、あらためて下記を考えてみてはどうだろう。
1. はじめたきっかけ、理由を再確認してみる
株はリスク資産で、将来が不確実な前提で投資している。その意味で、今回の下落も想定の範囲内といえる。例えば目的が老後資産なら、10~30年先を考えて始めたことだろう。どのような対応をとるにせよ、行動を起こす前にはじめた目的をあらためて確認してみる必要がある。
2. 株式資産の水準(上限)について
株式資産が購入金額から大きく減少することは、これまで幾度もあり、今後もそのような可能性はある。たとえば、100万円が200万円以上になる一方で、50万円以下になることもありうる。今回の評価損金額が受け入れられない水準なら、どこまで受け入れられるか、その水準(上限)を考えてみることが大切だ。リスク許容度の確認とも言われる。但し、リスクの取り過ぎと判断して、すぐに動く(売却する)のは注意すること。
3. 投資している資金の位置づけについて
株式投資をする際のアドバイスとして、生活資金、万一の場合に備える資金、数年後確実に使用する資金を確保した上で、余裕資金で投資することが言われている。余裕資金で投資していれば、今回の株価下落局面でもすぐに困ることはないだろう。じっくりと回復を待つことができる。また積立しているなら、より安価な価格で購入していることになる。ところで長期運用とは、10年、20年資産運用するといったことではなく、利益がでるまで運用を続けることだ。余裕資金で投資をしているだろうか。
4. 株式資産の内容について
初心者の場合、個別株ではなく、投資信託を購入することが大切で、そうしている人が多いだろう。個別株を所有している場合は、精査する必要がある。それは初心者には一般に難しい作業とも思える。個別株に投資するなら、全体の2割以下に抑えることが提案されているが、現状どうだろうか。
具体的な行動について
これまでどおり投資を継続するか、株価下落がチャンスと買い増しをするか、或いは売却や投資の中断・中止をするのか、どのような対応をとるにせよ、開始した時のきっかけを再度確認することをお勧めしたい。もしそれを十分にせず投資を開始していたなら、あらためて考えてみるちょうど良い機会ともいえる。そうしている間にも、株は乱高下するだろう。そして、それは予測できない。そうであるなら、自分の目的に合うような対応(例 老後資産形成なら長期、積立、分散の継続)を慌てずにすることが大切だ。
注意:自らの経験から記載しています。投資を薦めるものではありません。投資は自己責任でお願いします。
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