直接資産形成とは関係ないです。まわりまわっても関係ないかなと思われます。が、もしかしたら・・・・・・。
忍者屋敷 前回
さまざまな物に溢れ、一般にはゴミ屋敷と呼ばれる家。足元に注意しないとつまずき、上に注意しないと、洗濯物に顔をなでられ、それを忍者屋敷と呼び変え、気持ちを前向きにして挑む話。前回は台所に積まれた魅惑のプラスチック容器に対峙。主との会話を通じて、減らしていくことを紹介した。
今回は居間に挑む話
物に溢れている家は、当然全ての部屋が物であふれている。10畳の客間もそうだった。
そこにあったもの
テレビや本棚以外に、6人で囲める座卓が二つあった。また部屋には、床の間、床脇、仏壇のスペースが別にあり、床の間には壺2つ、大皿1つ以外に電気ポット、ペットボトル数本、書類等が置かれて、床は見えない状況だった。
ストレス
とにかく物が多い。部屋の真ん中にはりっぱな座卓が二つもあるからだ。ストレスで主に言った。
私「ここでは物とゴミとが主賓で、我々人間はその配下ですね。」
主「ばか言うな。」
私「普通の家なら大の字に寝られるスペースがあるのに、お座卓様が居座っている。」
主「座卓はりっぱで高価なものだ。」
私「おかげで私達は隅っこを歩き、隅っこに座らないといけない。一番良い場所はお座卓様が座っている。」
怒りを抑えても、嫌味を抑えることはできなかった。それでもコミュニケーションは大切だ。ここで寝る場を作らせてもらうことにして(他にある2部屋では従来の寝るスペースがなくなっていた)、置いてある物は自由に処分させてもらうことの了承を得た。
- 時に嫌味であってもコミュニケーションは大切 -
片付け
もちろん1回では終わらない。何度も掃除を続けた。
・ 2つ目のお座卓様には納戸に移動して頂いた(その納戸もいっぱいだったが)。
・ 床の間は壺を1つ残して、電気ポット、ペットボトル、雑貨等は全て、移動か廃棄した。
・ 主には貴重に映ったのだろうプラスチック容器、頂き物の空箱、包み紙、包んでいた紐、PE袋、数年以上前のメモやレシート、おまけの人形、いくつものカレンダー、消費・賞味期限を過ぎた食べ物、使用すると思えない小座布団、頂いた冊子や古い雑誌群、CD付の広告類、自治会からの書類。その他を処分していった。
それぞれに埃がつき、手は汚れ、また物をどけてでてきたスペースからは、ゴキブリやクモの死骸があらわれた。気持ち悪さは当然あった。しかし、この忍者屋敷で命を全うした彼らを思うと、どこか同情したい気持ちがでてきた。不思議だ。
私の成長
前回同様自分に言い聞かせる。この掃除は、自分を磨く、試練なのだ。今忍者屋敷でサバイバルをしている。何も考えず、ただ雑巾で拭くばかりだ。家をきれいにしているのではない。自分を磨いているのだ(そういわないと、やってられなかった)。徐々にスペースができはじめた。これは安らぎの空間だ。とはいってみたものの、簡単にはストレスはなくならない。お酒を飲まずにはいられなかった。違いは、居場所ができたこと。これまでは部屋の隅に追いやられて、お酒を飲んだ。今は部屋の真ん中で飲めている。
まだつづく。
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