うちの嫁さん、子供の頃「大(だい)ちゃん」と呼ばれていて、どこにでもいるような人かなとも思えるし、いないような人とも思える。他の人と比較しようもないが、やっぱり少し違っているかなと考えたりする。その違っている点に気づくのがもう少し早かったら・・・・・・。
大ちゃんの封筒
結婚をした時、役割分担をして家計の管理は大ちゃんがすることになった。こちらは仕事に専念すべきと考えたし、苦手でもあった。大ちゃんはOK任せてと言ったので、自分とは違い、しっかりやってくれると期待した。
少ししてから、又は何年かしてからかもしれない。家計簿つけないの?と聞いた。大ちゃんは「封筒で管理しているから大丈夫」と答えた。一か月の必要費用を封筒に入れて、その範囲でやりくりする。月末封筒に残ったお金と最初にあったお金の差額が使用した費用で、こまかく管理しなくても、収入と支出を管理していることになる。その説明に納得して、それ以上何も言わなかった。少なくとも自分がやるよりはましなのだ。それから時が経ち、ある時封筒の話になった。なんということか、管理方法は変更されていた。どう変わっていたか。一月分のお金を封筒に入れ、そして使用していく。ここまでは同じ。変わった点は、お金がなくなったら、またお金を封筒に入れるという点だった。普通は不足が見えた場合、その時点でどうするか、やりくりを考えることになるだろう。しかし、大ちゃんは単にお金をまた封筒に入れるだけとのことだった。それでは、その封筒は何のためにあるのか?大ちゃんの説明では、面倒になった、それで当初の方法は途中から止めたとのことだった。もし家計を封筒で管理している場合、どのような運用になっているだろうか。大ちゃんの封筒になっていたら、つまりお金を入れる「入れ物」ただそれだけになっていたら、その方法で良いか検討する必要があるだろう。でもそんなアドバイスが必要なのは我が家だけか。
計画と実績の乖離をフォローする
大切なことは、管理のやり方ではなく、管理する意図、計画と実際のずれをフォローすることだ。今は便利な方法がいろいろとある。その方法からのアプトプットを検討することが大切だ。このアドバイスなら、ちょっとは役立つか。やはり不要かな。
救われていた点があることは付け加えておこう。支出そのものには気を配り贅沢を控えていたので、足りなくなるケースは少なかったということだ。まあ、それもあいまいはあいまいで、小さいことは気にするな、と大ちゃんはいう。ところで大ちゃんの最近のお気に入りは、スーパーの店頭で売っている焼き芋である。焼き芋代は、個人の財布からではなく、この封筒からでている。そしてその封筒のお金は万一不足すると自動でお金が入ってくる。
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